声出そう。みんなの声を

 ここでは、兵庫県短信に寄せられた「エッセイ」「お手紙」を掲載しています。今回はNo003号掲載分からです

    <エッセイ>      ペースメーカーで生きること   籾山綾子さん

 「エエッ! ひと様はこんなに体が楽だったの?」ペースメーカー埋め込み手術を受けたあと、ベッドでの驚きの感想です。61歳の時でした。脈拍が「60」であるということが、こんなに楽なのだと自覚した日のことです。思えば長い間、脈拍は「40」そこそこで、やや運動量が増えると目の前が真っ暗になり、コーラスも、散歩も、軽い山歩きも、およそ体を動かすことすべてが、長続きしませんでした。けれども、これが普通のことと思っていた私は、これくらいのことに耐えられない自分を、「ダメ人間だ」と卑下していました。箪笥の隅っこの網タイツやダンスシューズを見ると、何時だったか(40歳台の頃?)神戸祭りで踊りながらパレードをする機会があったのに、直前になって体力に自信を持てず、棄権してしまったことを悔やんだりしていました。しかし83歳の今は、ペースメーカーのおかげで健常者に近い生活をしています。

 でも、喜んでばかりはいられません。折角、科学の発達でいただいた命も、実はその科学の発達で危険にさらされているのです。それは電磁障害という現象です。快適生活を求めて次つぎと開発される新種の電気製品や電化住宅、そして家電量販店や図書館の入り口にある盗難防止設備、衣料品につけられた万引き防止タグ、等々これらが発する電磁波が、ともするとペースメーカーを狂わせてしまうのです。危険防止はこちらが避けるしか方法がありません。必要にかられて、これらのお店や図書館へ出かけると、私は決死の覚悟で装置を走り抜けます。用件を終えて帰る時には、ほかに安全な出口はないかと、辺りをキョロキョロと見まわします。なければ覚悟を決めて装置を走り出ます。

 もう一つの禁止条項に「壊れた電気器具を使わないこと」があります。「あなたは壊れていませんか?」と聞くんでしょうかね?。まあこうしてバリアーだらけの中、ストレスを抱えながらも一丁前の健常者のふりをして、明るく生きられることに感謝しています。

<エッセイ>      6月5日は 何の日でしょうか?   小西満喜子さん

 神戸市福祉では「ろうご」の日として今年で10周年になるそうで文化ホールでイベントが有りました。88歳以上の方からの意見を求められ、応募の件に携わったので後日文集を頂きました。皆さん戦争に遭われた当時の様子を事細かく語られて、同じ思いに引き込まれ感慨深い思いを致しました。

 世代の違いで、今は全てに恵まれ便利でオープンになりすぎて、間違った方向に走る若者があり、罪を犯して一生を台無しに過ごす人が見られるので忍耐力に欠けてると・・大事に育てすぎた結果だと思います。自己中心で思いやりの心が少なく苦労の経験がないから仕方ないのでしょうか?幼いうちから将来の職業を目指して頑張ってる方はいいですが!何事も右に習えは寂しい気持ちがします。個性を持つこと。老婆心からの気持ちです。